Crypto Cafe & Barの紹介

DALのコミュニティデザイナーがweb3コミュニティのスペースについて語ります

こんにちは!Crypto Cafe & Barのコミュニティデザイナー、Oliverと申します。私は5か月前に日本にやって来ました。計画もなく、友達も居ない、日本語も話せず、本来なら最大の困難になるはずでしたが、東京で見つけたコミュニティのおかげでその様にはなりませんでした。この仕事が決まった時、私は有頂天でした。というのも、日本での生活で最高な部分はまさに「人」だったからです。助けてくれたり、文化について教えてくれたり、冒険に連れて行ってくれたりしました。私が日本で経験した時間こそ、Crypto Barで人々に見つけて欲しいものです。コミュニティデザイナーの仕事は、イベントを企画したり、パートナーシップを構築することですが、私の使命はDALの価値観や日本での経験に寄り添ったコミュニティと空間を作ることだと考えています。では、具体的に何を作り上げようとしているのでしょうか?掘り下げていきましょう!




私たちの哲学

DALのweb3空間における核となる信念の一つは、ブロックチェーンは人々の交流とコミュニティ形成のために作られるということです。これこそ、私たちがCrypto Barを作った理由です。web3の経験や言語に関係なく、様々な分野の人々が集まり、学び、話し、楽しむことができる現実の空間です。そして、普段は会うことのない人々の間に新しいコンテキストが生まれるとき、魔法が生まれるのです。

政治家、ビジネスマン、web3の愛好家、そしてDAOコミュニティの起業家がCrypto Barにやって来たというジョークを知っていますか?知らないですよね、だって嘘のような話ですから…しかしこれは、Crypto Barで開催したイベントで起こった本当の話なのです!私たちはイベントを開催する時はいつも、様々な分野から人々を招待しています。私たちは個々から生まれる価値観を探すことに熱心で、普段は共に集まることのない人々を招待することにワクワクしています。

Cyrpto Barの始まり

Cyrpto Barのアイデアは、2022年に始まりました。そのスペースは宇宙に取り残されたロケットの中のように、隅々まで光ったアルミホイルで覆われていました。しかし、web3を物理的で具体的に応用した前例がほぼ無いことを知っていたDALの創業者、伊藤穰一(Joi)は、DALの価値観を現実のものへと変えるためにweb3の技術を使うというアイデアとビジョンを持っていました。

このアイデアをテストするために、私たちは高円寺で少数の友人、支援者、web3の愛好家を集めて、小さなイベントを開催しました。素晴らしい会話と共に新しい人間関係が生まれ、私たちは「よし、やってみよう!」と決意することが出来ました。それからすぐにCrypto Cafe & Bar、crypto cafe、crypto barを商標登録し、コミュニティのためのスペース作りに取り掛かりました。



スペースを完全にリニューアルするのに約1年かかりましたが、もちろんその間もアルミホイル(100円ショップの断熱シート)でスペース作りを楽しむことを止めませんでした。最初のパーティーは、2022年12月にweb3ファンドのgmjpと開催した「NFT Tokyo Party」でした。2023年4月にはETH Tokyo conferenceのサイドイベントも開催しました。

X @mariroom. Link

何もなかった壁にはNFTモニターディスプレイが飾られ、オープンスペースは居心地の良い仕事場に、通路はバーに生まれ変わりました。私たちはスペースをフルリノベーションして、人々がくつろぎ、昼間は仕事をし、夜はお酒を楽しむことができる空間にしました(もちろん、JoiのDJを聴きながら)。
これは最近開催したハロウィーン・パーティのセットです。


取組み中の実験

コワーキングとバーを併設した夢のようなスペースをデザインする中で、コミュニティの構造についても改めて見直しました。暗号通貨とブロックチェーンが日本で人気を集めていた頃、私たちは独自のアイデアを思いつきました。コミュニティのガバナンスだけでなく、ドリンクの選択など、スペースに関する楽しみな部分についても決定する、創設メンバーで構成されるDAO(分散型自律組織)を作ろうというものです。

コワーキングスペースやバーは、単にメンバーシップを購入したり、暗号通貨で飲み物を購入したりするだけではありません。私たちは、構造化されたDAOを導入することで、さらに一歩前進することを目指しました。このアプローチは、人々がブロックチェーン技術を通じたコミュニティ統治、デジタルと現実空間が組み合わされた場所でステークを持つことの意味を学ぶことができるよう、実体験を提供するように設計されています。DAOとガバナンスに関するこの先進的な議論は、DALの経験豊かなアーキテクトであるMichelle Huangによって牽引されています。今後の記事では、彼女の考えやこの領域で進めている実験についてさらに掘り下げていきます。

DAOの設立に向けてスタートすると、日本でDAOを完全に合法化する為には、長く厳しいプロセスが待っている事が分かりました。しかし、メンバーから信頼され、安全が保証された合法的なDAOの設立を先駆けて行う最初の組織の一つになれることに興奮しています。まずは、このスペースを活用し、実験から始めることにしました。MATIC決済をメインとして、1ヶ月・3ヶ月のメンバーシップを提案し(1日パスも)、独自のweb3イベントを開催し、他の組織と有意義なパートナーシップを築き、スペースを様々なコミュニティに貸し出しています。

最近では、草野絵美さんやCrypto Citizens NFTとのコレクションローンチパーティー、そしてFxHashの2日間のハッカソンイベントも開催されました。これらのイベントは、それぞれの目的や時間帯に合わせ、様々なバックグラウンドを持つ多くの人々が集まり、web3テクノロジーについて議論する場となりました!

私たちのブランド

X @toshiaki_takase. Link

私たちが情熱を注いでいるもうひとつの側面は、性別にとらわれないマスコット、Putochanの物語です。Putochanは正体が謎に包まれたユニークなキャラクターです。愛らしくもどこかいたずらっぽく、無邪気な姿にクリエイティビティを融合させながら、ダイナミックなweb3シーンで躍動しています。Putochanは堅苦しい言葉を使わず、カジュアルな日本語でコミュニケーションします。

Putochanにコミュニティを通じて命が吹き込まれるのを楽しみにしています!Crypto Barの文化をこのキャラクターを中心にデザインすることは、私たちのような日本企業にとって斬新で変革的なアプローチです。今後メンバーの皆さんが独自のバージョンのPutochanをデザインし、web3に統合して進化していくPutochanの生い立ちに貢献できることを楽しみにしています。PutochanとイラストレーターのZoeのビジョンについては、今後の記事でご紹介します!



私たちが思い描くコミュニティを構築するためには、探求すべきことがたくさんありますが、同じ理念を共有し、実例を示すことに意欲的な人々やパートナーとなる組織を見つけることから始まると信じています。既にweb3のシーンに関わっている人だけでなく、知識や経験のない人とも繋がりたいです。私たちは、web3の仕組みに興味を持ち、コンセプトを実際に体験することに熱意のある人々を求めています。

Crypto Barのコンセプトは常に進化してきましたが、コミュニティを育むという私たちのコアバリューは揺るぎません。Crypto Barは、メンバーのために作られ、メンバーによって維持されるスペースであり、私たちがいつも一番大切にしているのはメンバーなのです。

この記事を読んで、私たちの実験に参加したいと思われた方は、Discordに参加、XでCrypto Barをフォローして、最新情報やコミュニティに参加する機会を得てください!また、パートナーシップに関するフィードバックやアイデアも大歓迎です。私たちは、コミュニティがCrypto Barの未来を作る一翼を担うことを望んでいます。



Oliver Greenwald is the community designer at DAL (oliver@dalab.xyz)
Illustration: Asuka Zoe Hayashi & Soryung Seo

More from DAL Blog

コミュニティとしての環境づくり
第26回NCCの振り返り:分散型AIシステムと日本の哲学的視点が与える影響
DALのイラストレーターが、Crypto Cafe & Barのニューフェイスと独自の制作プロセスについてお話しします

Crypto Cafe & Barの紹介

×